8月4日、5日と一泊二日の行程で南アルプスの甲斐駒ヶ岳を起点終点にぐるり。
8月3日の仕事後、尾白の駐車場へ出発、12時前くらいに到着し車中泊。
5時前くらいに起床し、しょうやんと5時過ぎに駐車場をスタート。
一日目 5時15分ころスタート
尾白駐車場~黒戸尾根~甲斐駒ヶ岳~双児山~北沢峠~馬ノ背ヒュッテ~仙丈ヶ岳~伊那荒倉岳~野呂川越~両俣小屋 16時ごろ着
二日目 0時すぎスタート
両俣小屋~野呂川越~三峰岳~間ノ岳~北岳~白根御池小屋~広河原山荘~広河原峠~アサヨ峰~栗沢山~駒津峰~甲斐駒ヶ岳~黒戸尾根~尾白駐車場 18時ごろ着
月末のレシャップベルが近づいてきて、きつめの練習をするのはこの週末やと思っていたところ、しょうやんが、清家くんとアルプスで合宿やろうかという話をくれた。
フランスで一緒になる3人で、レース前に同じ目標に向けてやるのはとてもええなあと思った。(清家くんは他の予定が入っていて来れなかった)
2日とも天候が良く、南アルプスの山々は素晴らしかった。
甲斐駒では去年阪田さん、石田さん、森本くんと来たことを思い出したし、仙丈ヶ岳では一昨年恵川さんを応援したのを思い出した。しょうやんと一緒に山来るのは去年の年末以来、久々で楽しみでもあった。昔に来たことがある山から山へ繋げていけるのが嬉しかった。
しょうやんには下りも登りも基本着いていけず頂上や峠で追いつく感じやった。基本走らず歩きとおして、最初は走らへんの??と思ったけど、アルプスでは走ることよりも登る、降るがほとんど。確かに、走らなくてええわなあと納得。
だいたい想定タイムどおりで両俣小屋で1日目は終了。
初めての山泊、ストックシェルター泊やった。18時ころ就寝。
ビールの酔いでうたた寝して起きてからは21時くらいまで寝れなかった。
すぐ傍を流れる川の音の中、とても狭いシェルターで寝るのは、特別な感じで、
何を考えてたのか忘れたけど、寝れない時に人生について色んなことを考えたりした。
そこから気づいたら12時前。
準備をし、撤収作業をして12時過ぎスタート。
朝はやはり少し寒いが、登り始めると暑くなり半そで短パン。
しかし、三峰岳付近からの稜線にでると風がかなりきつく、レイン上下を着る。
暗闇の中、風が吹く稜線を進むのは不思議な感覚やった。
北岳手前で日の出。だんだんと山が浮かんできて稜線の景色も見え始める。
北岳から降りると段々暑くなる。2日目がスタートした感じがした。
はっきりと覚えてるのは広河原から広河原峠へ登り切った後から、脚が動かなくなったこと。日焼けで脚が熱いのと、筋肉疲労でもう脚にパワーがほとんど無い感じ。
そこからはとてもきつく、辛かった。
仙水峠から駒津峰への登りは、フラフラになりゾンビのようやった。
ほんまにきつくて甲斐駒登って下山できるのか、水はもう足りなくなるんじゃないかと、不安しか無かった。しょうやんはゆっくり合わせてくれていたが、申し訳なさと、情けなさと、何時間待たせることになるのかわからないのもあり、翌日もお互い仕事があるから、申し訳ないけど先に行ってもらい、ここで別れるようにお願いした。
しょうやんは残り少ない水を分けてくれて、ジェルをくれた。
そこから岩影で、ひんやり冷たい岩に身体を寄せて15分ほど寝た。
すると少し回復し、ゆっくりした速度で甲斐駒へ何とか登った。
山頂に着いたときは、ほんまにホッとした。
自己完結出来ない山行はほんまに危険やし、絶対にしてはいけない。
もし一人やったら、だれも通らない山域やったら、と考えると恐ろしくなる。
すれ違う登山者にも余裕なくいっぱいいっぱいの声しか出せない。情けない。
自分はホンマに弱いな、弱くなったなと思う。3ヵ月何もせず休んでいたことが腹立たしくなるけど、でもこうやって山を味わえることに感謝やなとも思う、思わなければ。
下山したらしょうやんが車で待ってくれていた。
1時間半、2時間くらい経っていたのかな。とても有難かった。。
でもこんな下山の仕方はしたくなかったなと思う。ベラベラ二人で喋りながら、最後まで行きたかった。素晴らしい山を味わえたのに、こんななってしまう自分はアカンなと思う。
今の自分は山力に乏しい。
速い遅い、強い弱い、そんなことはどうでもええことかもしれないが、僕にはどうでも良くなくて、怪我する前の自分までまずは持って行かないと話にならない。歯がゆくて楽しめない。でも月末のレースまで時間は限られているので、やれる範囲でやっていこうと思う。
最初から最後まで楽しめる強さを自分はつけてかなアカン。
また一緒に長いやつやれるときはしっかり最後まで行けるようにしよう!