2019年2月22日金曜日

ふどうの森トレイルラン2019

ふどうの森トレイルラン2019に参加しました。

去年に続き2回目の参加でした。
岐阜県の関市の大雲寺スタートゴールの約21k、累積1800mのレース。

岐阜のトレイルランナー吉田さんたちが主催するレースで、アップダウンが激しく、各務原アルプス特有の乾いた土のザレたトレイルがとてもテクニカルで面白いコースです。
コースの多くが、吉田さんたちが開催していた草レース「UTMK(ウルトラ・トレイル・マウント・カガミハラ)」のコースとも重なります。
UTMK、とても懐かしいです。(^^)

朝5時ごろに家を出発し、名阪、名古屋高速と通り小牧北で降りて関市へ。
7時ごろ駐車場に到着、歩いて会場へ。
お寺の中が更衣場となってます。ここで足首にXテープを貼って、着替えなど準備していたら、磯貝さんや阪田さん、下家くん、健嗣くんも到着。話しながら準備。

スタート時間も近づいて会場へ。福井さん、クニさん、ゆうぞうさん、柴本さん、伊藤さん、知ってるひとばかり。SNSをやめたからか、久々に会うのがなんか前より嬉しい。

ゲストランナーの挨拶。
福井さん、阪田さん、小野さん、タカさん、光子先生、石田さん、写真には写ってないけど別府さん。豪華なメンバー!

そこから時間も迫りスタート。
21kなので、レースプランは、感覚で走ることを意識。心拍を~以下にするとか、考えずに今日はある意味自由に走ろうと思いました。
なので装備はとてもシンプルに、シンプルハイドレーションのボトルをパンツの腰にさし、ジェルは3つ、あとはもしも怪我したときのためにフーディニを小さくしてストライダーパンツのポケットに携帯。

スタート。
小林君と河内くんが予想通り飛び出した。つづいて別府さん。
別府さんについていこう!とハッと思い、ペースを上げて着いていった。
段々登りがキツくなり、かなり息も苦しいけど、ここはペースはとりあえず置いといて追わないと!と思った。
別府さんが強い人なのは知っていたし、しょうやんが関東で一緒に走っている人でもあるので、意識せずにはいられなかった。どんなランナーなんやろうかと走りを体感したかった。
別府さんのフクラハギはめちゃゴツくて、登りの走りはとても安定していた。
この人は間違いなく強そうやと走りを見て思った。だんだんと離されていく。
走れない登りにさしかかると阪田さんに追い抜かれた。ペースが速い!そして軽い。
阪田さんに着いていくことでまたペースが自然に上がる。

一番最初の結構激しい降り、木々の間を右へ左へ、阪田さんはヒョイヒョイ行く。
つられてペースが上がる。別所さんとの差もどんどん縮まっていった。
阪田さんはやっぱテクニカルなところがめちゃうまい。とゆうか野生の走りやな!とか後ろで走りながら思った。ゴールとかこの先のこととか考えずに、とにかく離されずに思い切り降っていくのがホンマにおもしろい。レース中一番テンションが上がった区間やった。
でもしばらくすると阪田さんが小さな声で「痛っ」と。突然ペースを緩めたので、どしたんすか??と聞くと捻ったとのこと。大丈夫ですか!とゆうたのか、なんとゆうたのか覚えてないけど、別府さんを追った。阪田さん大丈夫やろか、と思いながらとにかく別府さんに追いつこうと頑張る。一個目のエイドにつくところで追いついて、また登りになると抜かされた。まだまだここから!と思いながら、離された距離を縮めようと登りを歩いて走って。だんだん近づいて、降りでさらに近づいて追いついて走っていたら、今度は別府さんが止まった。
どしたんすか、大丈夫ですか??と聞くと足首捻ったと。まじか~。別府さんと走るのも少しの時間で終わってしまった。。
磯貝さんも後ろから来ており、阪田さんも別府さんも怪我やわ、大丈夫かなと話しながら走った。
ふどうの森FB 望月恵さんの写真 ありがとうございます

でもまだレースは半分もいっていない。ここから上げていかないと!と思い、ロードや平坦の林道も頑張ってヘバらない範囲で上げた。
磯貝さんとどれだけの距離かわからないけど、今日はいけるだけいかないとと思い走る。
そしたら誰か後ろから来た。誰やろ??と思ったら伊藤さん。調度二つ目のエイド。
スッと抜かれ少し声を交わした。伊藤さんは階段も走っていく。自分は走れないところでも走っていた。やはり強い。自分より強いなあと思いながらも、粘らないとと思って歩きながらも走れるところは走る。登りの切り返しのところで後ろから磯貝さんが来てるのも見えた。磯貝さんもやっぱ強い。でも自分もまだまだこれからこっからやと思いながらペースを上げる。去年はここ、阪田さん、磯貝さん、谷君、松崎さんと走ったなあと思いながら走る。
後半に差し掛かり、ザ各務原アルプスってゆう感じの乾いたザレザレのトレイルのアップダウン。磯貝さんと去年はワイワイ言いながらやったよなあと少し話して、走れるトレイルになったら出来るだけまた頑張ってペースを上げた。

3つ目の最後のエイドまであと少し。水が無くなった。流石に350mlくらいのボトルは水が足りなかったか、エイドで止まりたくないけどどうしよう、と思い、エイド到着。水だけ入れて速攻リスタート。写真でもわかるように思い切り慌てている。必死。
この後ある猿啄城の登りで思いっきり行ったろうと頭の中はそれでいっぱい。
ふどうの森FB 望月さんのお写真より

ここの区間は大事や、ここは思いっきり上げやなアカンと思い頑張る。
去年は阪田さんにここを引っ張ってもらった。
磯貝さんが少し後ろに見えたので、「こっからがんばろう、前絶対落ちてくるから!」って声をかけた。磯貝さんに言っているようで自分にも言っていた。
登りで思いっきり縮めてやるってメラメラしていたけど、去年ほど上げれない。
なんとか頑張って登る。山頂へ到着。前は見えない。
ここからまだつづくアップダウン。行けるだけ行こうと頑張る。
しばらくすると歩いている選手が。河内君。足を攣っていたみたい。もうすぐゴールやしがんばろ!と声をかけた。
前は伊藤さんと小林君。伊藤さんは落ちてこないと思うけど、小林君は落ちてくることもあるやろと頑張る。
アップダウンのトレイルも終わり、切り返しの下り。ゆうぞうさんに前400mくらい前やからいけるよ!と教えてもらう。階段の登りで縮めます!と答えた。
階段、去年は全部走ったし、今年も走る!
走ったけど、途中きつくて少し歩いた。去年は走ったのに今年は全部走れへん。
上には小林君が見える。ちょっと離れているけど縮まっている。

登り終えたら阪田さんがちょうどいてくれて、小林くん前やでいけるで!!!残りの降りでいってまえ!!!みたいなゲキをくれた。頑張ります!とよろけながら返事。
降りで抜かす!と思いながら追うが一向に現れない。やっと最後の下りで見えた!
右から行くよ!と声をかけて抜かして、勝つ!と思ったけど、最後のロードで脚が攣った。ペースを上げれない。これはアカン、もう脚がいっぱいいっぱいやなと。

小林君はロードでまだ余力があった。
ゴールまでそれからは小林君から離されながら走った。




3位、タイムは2時間21分後半で、去年の自分よりも速かった。

実はH30年度初めてのトレイルレースの入賞やった。
去年から順位はひとつ下がったけど、怪我する前の自分より速くなっていたことが嬉しかった。やっと速くなれていることが客観的に感じれた。


痛み無く走れることはほんまにありがたいなあと、去年はここからきつかったなと思う。
ここからまたコツコツ練習してやっていこうと思いました。

阪田さんの足首が思ったより酷く、新城もあるし心配。
自分も去年とても苦しかったので、ほんまに怪我は周りの仲間にもしてほしくない。
Xテープ作るのは少し面倒なこともあるし、貼るのもちょっと面倒やけど、これからもしっかりした山行の時は予防を忘れずやりたい。

レース後は阪田さん、磯貝さん、健嗣くんとマーゴの湯に行き、
そこから阪田さんと磯貝さんで、ケーキ屋さんへ。

プレリュードってお店。
どのケーキも、うわっ!美味しい!って思う部分があって3人で感動。
さすが磯貝さん、美味しいお店を知っています。連れて行ってくれてありがとう!

関市へ行ったらプレリュード、また行きたいと思います。

2019年2月11日月曜日

9dragons 50miles③

CP4を出発すると、しばらく高規格のロード沿いを走って、横切り、都市部からだんだん外れて行き、少しずつ傾斜のあるロードを上っていった。だんだんと明るくなってきて、そのころくらいにはトレイルに入って、しばらく登り基調が続く、膝押しして登るようなコースがしばらく続く。痩せた感じの土のトレイルで、しばらく登って、降りて、コンクリの林道に出て、平坦基調なトレイルに入って、里山トレイルな感じのコースをまた登って、というところやった。膝押し区間が多くて、リズムが出てきて調子良く進めるようになってきた。遠く後ろには、話し声が聞こえるので、後ろの選手の存在も感じる。調子が上がってきて、ええリズムで進めているので、ここから後ろには抜かれたくないっていう気持ちがかなり出てきた。前の選手出てこい、出てこいって思うようになってきた。ついでに後ろの声も早く離れていけよ!と(笑)

だんだん左のアキレス腱まわりが疲労からと思われる鈍痛があり、平坦はテンポ良い走りが出来なかったけど、「いち、に」「いち、に」と自分でテンポをとるようにして、遅くてもリズムを心がけて止まらないようにした。

CP5、63.8k地点に前を捉えることもなく到着。後からみるとこの区間では2:20の予定が2:45かかっていた。想定では8時間のところ、8時間55分。全体的に想定タイムが早かったのやなあと思う。

エイドに到着すると前の選手が2人くらいいた。よっしゃ!と思いきや後ろからも3人すぐに来た。やっぱ全然後ろ離れてなかったんやなと、ここらへんまできたらみんな同じくらいの実力やしなあ、なんて考えながら、次のCP6まではほぼロードなので水は少し、後はバナナ、オレンジ、コーラを飲んで出発。後半はエイドで水、バナナ、オレンジ、コーラを補給がパターンになっていました。どうしても疲れてくるとおにぎりや甘いお菓子系を食べる気になかなかなりません。

そこから入り江的な海に面したロードを走ると、後ろからアフリカ系の選手に抜かれた。背も僕より大きくて、身体つきをみてもどうみても速そう。もう着いていけへんわな、とか思ったけど、無理してリズムを合わしてついていってみた。そうすると4kくらい進むと落ちてきたみたいで、抜いて進む。ロードがちょっとわかりにくくて、たまに周りを間違っていないか見渡したり、スントのナビゲーションを確認したりして進む。

ロードが終わって、またトレイルへ。ガシガシ登っていたら、また後ろから選手が。さっき抜いたアフリカ系の選手。あっとゆう間に置いていかれて全然着いていけない。さすがにペースが違い過ぎるので追いかける気も起らなかった。平坦はきついけど、登りは相変わらずリズムが良いのでそのまま進む。一人アジア系の選手を抜けた。ここら辺まで来ると、目の前に選手の後ろ姿が見えるとまた目標が出来て抜くぞ!と元気になる。

CP6,72.4k地点に到着。(後から確認するとCP5から1:00予定のところ1:15、9時間想定が10時間10分。)ここでも前の選手が2人くらいいた。心の中でヨッシャ!となる。ここからが最後の激しい区間やと思っていたのでしっかり補給してリスタート。リズムよく登っていたらさっきエイドにいてスタートしたヨーロッパ系の選手。抜けそうなので、登りもゆっくりやけど走って後ろから気配を感じさせたら向こうも合わせて走ってくる。けど、しばらく続けていたら諦めたみたいで抜けた。前半やったら歩いていたような登りも調子が上がってきてゆっくりやけど走れる、これはイケるな!とテンションが上がる。ここからは稜線で、南下には香港の街がみえてとても景色が良かった。写真を撮ろうか迷ったけど、リズムも上がっていたし、ドライサックのなかからケータイを取り出すタイムロスをする気にもならずに今回は写真ゼロでオールアウトや!と心の中で呟く。けど、後から思い出したり写真あると出来るよなあとか思いながら、でもやめとこう、となった。

ここからは固い土の階段がず~っと稜線に続いていて、これがトレイルなら最高なんやけど、それにしても景色が素晴らしい!
1人抜いて、そしたら前に抜かれたアフリカ系の選手が見えた。今度は抜いても着いてこない。かなりしんどそう。どこから来たんだ?と話てくれて、日本と答えるとこの選手はフランスからってゆうていた。レシャッペに出たことがあって、来年コルシカのレースに出るよ、くらいしか話せず、ここでも英語力の無さを痛感。





そのまま進んで、アップダウンがつづく稜線をずっと進む。ここは景色が良いので気持ちは良いけど、とにかく長い。長いな!とか思いながら、ここまで来たらプッシュや!と平坦もぎこちない脚でリズムを取って進む。ようやく長い降りにさしかかり、下りの脚が結構きつくなってきた。

最後のエイド、CP7,84.6k地点に到着(1:40想定で約1:40、10時間40分想定が11時間50分)
もうここまで来たら最後プッシュしてゴールしたいし、絶対後ろには抜かれたくないし一人でも前を抜きたいと補給をして急いでスタート。
このレースは累積5000mくらい昇るのやけど、スントで累積4800mくらいまで来ていて、あと200やったら押し通すぞとやる気をだす。CP7スタートしてずっと急な登りやけどちらっと後ろみるとエイドに選手が入っていく影がみえた。リスタートする前に自分の姿を見えないところまで行っとかないと!と頑張る。もうここまで来たら登山している一般の人にも広東語で挨拶する余裕が無くなってきた。とにかくゴールしたい。山のピークまで見えているのであこまで頑張れば!と思って頑張る。右の太ももの前側やフクラハギもつってきて、漢方薬や塩熱サプリ、ジェルを飲んで最後までもってくれよと願う。

ピークを過ぎて、下りへ。よっしゃ!と思い駆け降りる。下にゴールがある街が見えている。やっと終わる!と思う。しかし何度か微妙な登りがある。またある。もう早く降りたい。
街っぽい、公園の舗装的なのが出てきて終わりの感じがしてきた。
でもまだ微妙に登らされる。こんなん高低図にあったか?!と思いながら、早く終わりたいから頑張る。今日はここ最近のレースでは頑張った!集中力を落とす時間帯も少なかった。タイムはまあアカンけど。頑張ったなあと思いながら最後の階段を降りると前に選手が。日本人やん、しかも大瀬さんと違う。大瀬さん以外に速い人はエントリーしてる感じが無かったので、最後の最後でなんか残念な気持ちになる。(すいません、素直な気持ちです)そしてトレイル終わってから最後の1kくらいで抜かすのはどうなんやろ、、、とか思っていると、その選手は僕に気づいてギアを上げた。全然着いていける速さではなく、諦めた。

知らない日本人選手に負けたけど、頑張ったなあと思いながらゴール!
長かった、やった~~~!となった。



タイムは12:38くらい。想定より1:10くらい遅れました。
50マイルでは4位。50/50と合わせた全体では10位かな?


ここ最近のレースでは、特に充実感があるゴールでした。
タイムはアカンかったけど、粘っていけたと思う。

ゴール後、香港のクラフトビールを飲むことが出来、ほんまに美味しかった。

大瀬さんと、前にゴールした日本人の北村君とレースのことを話した。


大瀬さんはジュリアンショリエと競り合って2位(翌日の50kで大瀬さんはジュリアンを逆転し優勝!)。40kくらいのロードではジュリアンとキロ4くらいで並走してたらしい。。。そしてタイムは10:50くらい。僕は1:40以上離れている。日本のトップランナーとは猛烈な差があるんやなと、圧倒された。
そして北村君はトレイル始めて3年くらいでマレーシア在住とのこと。フルマラソンは2:40、やっぱ速い人なんやなあと納得。アジアトレイルマスターズのレースで水越さんのことも知っているみたい。北村君は50/50で一日目6位、2日目3位で総合5位!!!30代前半で若いし、たぶんこれからもっと強くなる人なんだろうなあと思う。メンタルも話している感じとてもしっかりしていて強くなりそうな感じがしました。

大瀬さん、北村くんとしばらく、レースやトレイルの話をゆっくり出来てええ時間が過ごせた。大瀬さんは海外選手や、チームサロモンの選手とも気さくに話していて、なんかスタンスが外向きというか、ポジティブな感じがする。ジュリアンと、明日は何時間で走るんだ?負けないよ、みたいな話をしていたらしい。

その後、久保さんのゴールを待ち、北村君がタクシー(白タク、アプリで呼べる、レクサスが来た(笑))を呼んでくれて、ホテルまで4人で帰った。

少し休んで、僕は明日早朝帰る予定なので、夕方から香港の街を探索しようと、電車にのってぶらぶらして中華を食べて帰ってきました。

翌日は朝から山へ行ってみようかと事前に調べてありましたが疲れて行けず、2kくらいホテルの周りの沙田の街を走りました。

香港、またぜひとも来たいと思いました。楽しい時間でした(^^)/










2019年2月7日木曜日

9dragons 50miles②

今回のコースは50マイル、といっても80kではなく90k。そして累積は約5000m。
目標タイムは11時間30分に設定しました。
昨年の50/50の1日目の50マイルのタイムが大瀬さん11:13、小林慶太さんが11:38だったので、僕は50マイル一本やし、実力よりちょっと無理があるかもしれないけど期待もこめて。

細かな設定タイムは下記のとおり。
90k+5000m×0.9×10で平地なら約135kくらいを走るイメージなのかなと、
(たしかブンさんがこんな計算をしていた)。このタイムやと、だいたいキロ5で走りつづける感じ。

135kをキロ5で走れる気のかなあと正直あんまり現実味がなかった。
このタイムチャートをもとに補給食を計画。
今回はエイドで必ず食べることを基本としました。
これまで、レースではほぼジェルしか食べず、エイドは基本水のみでした。
プラスαで、たまにバナナくらいでしたが、最近練習で、ブラックサンダーと、普通の羊羹を食べていて、ジェルは全然食べていないけど、それでも全然走れるから、多分エイドの食べ物はよほどドカ食いしない限り、距離も長くてペースも遅いから大丈夫だろうと。

ジェルは10個、トレイルバターを3個、塩熱サプリを11個持っていきました。
今回からベスパハイパーもやめました。
エイド間の1時間でジェル1個食べていく計画で少し余分に持つ感じで。

あとは香港のレースでコースマーキングが結構怪しいとの情報を2018の小林慶太さんのブログで読んだ覚えがあったので、ambit3のルートナビゲーションにGPXデータを入れてレース中に使用しました。あとはグーグルマップで走る市街地をのぞいてみたり。

スタート、ライトを点灯させて走る。少しロードを走り、公園内のような固い土のトレイルをしばらく走る。
15位~20位くらい。あんまりペースも早くなくて、自分の調子も悪くなく、良い感じでした。走ると砂ぼこりが舞って、風は生暖かくて、なにか日本の7月最初くらいの夜のような感じでした。少し前に昨年50/50優勝のJohn Ellis(半裸の選手)がいて優勝者の後ろやけど調子悪いのかなあとか思いながら、僕はペース速すぎるのかとも思ったけど、すぐに見えなくなった。
90kやし、11時間半も走るのやし、まだまだ先は長いなと思い、心拍数を見ながら143くらいで走っていた。前の選手は離れるばかりで、たまに後ろの選手に抜かれる、また追いつく、といった感じで、じわじわ気持ち登り基調の走りやすいトレイルでした。
びっくりしたのが、狭い溝のようなトレイルに途中オフロードバイクがトレイルに置いてある、よく見たら人(ライダーが横にいる)。どうやら夜中に走ってるっぽい。僕らが通過したらまたスタートしだしたけど、この後ろに300人くらい選手が通過するんやけど、大丈夫やったんやろか。。。

そこからtai mo shanの山に近づくにつれて曇ってきて、風が滅茶苦茶きつくなり、かなりサブく、レインを上だけ着てフードもかぶって走った。風邪雨?霧?で視界が全然見えなくてロードやけど時計のGPSでコースと間違ってないか確認しながら走った。
CP1には2:18くらいで予定より2分早くて、ちょっと遅いかなあ、なんて思ってたけど計画どおりのペースやなあとちょっと安心。エイドでは水は余っていたので補給せず、バナナとfigbarとゆうお菓子みたいなのを食べて出発。さらにロードを登り、やっと下りにさしかかって、ここからもしばらくロード。高度が下がると霧も少なくなり視界も良くなってきた。相変わらず前の選手は拾えない。でもまだ先は長いので、もう無理はしやんととりあえず視界もすっきりするまで前の選手についていくことにした。足元悪いところも、前の選手を確認しながらいけて良い。

CP2について、そこから町にはいった。CP2には3:35くらい。予定より15分くらい遅れてる。コースはグーグルマップで見ていたとおりやったので、はいはい知ってるよ~って感じやった。そこからまたトレイルに入り、ちょっと足元に根っこが多いトラバースを繰り返すようなトレイルを走る。里山トレイルとゆう感じ。後ろから女性選手に一度抜かれた。香港の選手っぽい。かなり自分のペースが落ちてるのかなあと思う。また抜き返してしばらく進む。そうこうしているうちにCP3へ。4:38、約20分くらい遅れてる。
ここから岩っぽいトレイル、石の階段のトレイルの稜線を登っていく。夜景が綺麗やった。正直ペースは上がらないけど、やっぱり海外に来て、素晴らしい景色を見ると、自分が今いてる状況がほんまに非日常で、来てよかったなあって感じる。
後ろから選手が詰まってきたので振り返ると女性選手。HOKAのマグダレナ・ブーレ選手。
実は僕が好きな選手で、2015のウエスタンステイツを優勝している、元マラソンのUSAオリンピアンなのですが、それに加えてとてもキュートなスタイル。
麦わら帽子で走ってるのがほんまに可愛らしくて、洒落てるなあと。
今回は麦わらではなくバフを巻いてましたが、ウエアのセンスがやっぱり良かったです。

思わず、下手くそな英語で。are you Magdalena Boulet?I like your straw hat running style!と声をかけてしまいました。そしたらnice to meet you.what is your name?where are you from?と聞いてきてくれました。その後覚えているのは、「あなたの登りのステップはリズムが良いね」とゆうてくれてた、ような気がする。
いきなりファンですって声かけたのに、ええ人やなあ~と、抜かれて後ろを登っていましたが、キュートな女性やなあ。。。となんかレース感がその時は薄れてしまいました。

少し降りに入ると先を譲ってくれて、そこから最後まで一緒に走ることはありませんでしたが、少しでも一緒に走れて嬉しかったです。

しばらく稜線を進み、だんだん街に降りてくる感じになってくると、朝が近づいてくるからか、少しずつ登山者とすれ違うようになりました。
朝、早いな~!と思いながら、事前に調べておいた「ネイホウ!(こんにちは)」と声をかけて降りていくと、皆「ザオサン!」と返してくれました。おはよう!ですね。
僕もザオサン!というようにしました。

CP4、45k地点に到着。レースは折り返し。やっと来たな~と。結構身体は疲れているけど、メンタルはまだまだ余裕があるし、レースはここから始まるな!そろそろ朝が来るな!と少しずつ元気が出てきた。
タイムは6:10。ここまでくると想定より30分遅れていることは計算しなくて、次の山2:20頑張れば次のエイドやな!って思うようになっていた。
また、ここではドロップバックを貰えるが、僕は預けていないので、補給をしっかり目にして、周りの選手より早く出発。結構前にいた選手がいて、あんまり離れてなかったのやなと元気が出てきた。次の山へ向かって街のロードを進むと、しっかり補給したからか身体が結構動く。よし行くぞ~!となってきた。

続く

2019年2月5日火曜日

9dragons 50miles①

2月1日から3日まで香港に行き、9dragons 50milesを走ってきました。

このレースは1日目に50マイル(約90k)、2日目に50kの2ステージで開催されるレースで、僕は1日目のみの50マイルにエントリーしました。
昨年、レシャッペベルから帰ってきて、すぐに来夏ではなく、また近々海外レースに出たい、でも遠くは無理だからアジアで探そうと思い、昨年、大瀬さんや上宮さんが出ていたこのレースを確認。50マイル1本であれば、調べてみると金曜日に有休を取れば十分参加できることが分かったのです。そしてエントリーしました。

1月31日(木)の仕事後、大阪の堺駅近くのホテルに宿泊、翌日2月1日(金)の朝8時台の飛行機で香港へ出発。

12時くらいに香港国際空港へ到着。

宿泊するリーガルリバーサイドホテルのシャトルバスで沙田にあるホテルへ移動。ホテルへ到着したのが15時すぎで、それからその日の24時スタートのレースの準備を済ませ、近くのコンビニで食事を購入し仮眠。






20時くらいに目が覚め、用意をして21時30分にホテルからスタート地点へのシャトルバスへ乗り、22時くらいに到着。受付を済まして、スタートラインにつきました。

これまでの海外レース、UTMBはブンさん、現地でしょうやん、ちかさんと過ごせたし、レシャッペではしょうやん、清家くんと、いつも仲間と一緒で、しかも皆旅慣れており、皆がいたから不安な気持ちにもならずにスタートラインにつくことが出来てました。今回は初めての海外一人でのレース。今までトレイルを始めるまえに、海外は一人旅で中国、タイ、フランスと行ったことがあったのやけども、そうは言っても少しは不安があった。

レース会場へのシャトルバスが21:45に出発とのことだったが、不安やったので21:15にはホテルのロビーに行っておいた。そしたら何人か先客が。ホッとした。
日本人の女性(ミワさん)がいて、バスを待つ間、そしてバスでもお話をした。
なんでもトレイルは去年の12月に初めてレースに出始めたとのこと。それでもトライアスロンをしていたことや、12月に2週連続で70kくらいのレースに出たこと、来夏にはcccに出るとのことで、すごい人だなあと納得。
そして僕の前の席にはなんと大瀬さんが(後に50/50で総合優勝されました!!!)
大瀬さんはトップランナーであることは間違いないが、僕は速いだけではく、個人的にとても泥臭い感じが好きだ。大瀬さんは海外のレースにバンバン出るし、調子が良くなくても基本的にリタイアしないし、ハングリーな感じがして、そういうスタンスをとてもリスペクトしています。ボロボロになっても最後まで行くという感じ。
「大瀬さんが出てたんで9dragonに出ようと思ったんですよ」と伝えた。(正確には最初のきっかけの部分のみやったけど、盛ってゆうてしまう自分がいた)

受付をすまして、CP4で貰えるドロップバック(ジェルを入れたの)を預けようとしたけど、なんかちゃんとバックが出てこない感じがして全部持つことにした。というのもジップロックの入れ物に入れていて、僕は受付でバックを貰えると思っていたのだけど、ここのシステムは自分の袋にテープで番号を書いて貼るスタイル。これは見つけられずにタイムロスの可能性やん!とやめたのです。

全部終えて会場の体育館の中でスタートを皆で待っていると、チームHOKAのジュリアンショリエやマグダレナ・ブーレがいる!おお、本物やん!!!とテンションが上がった。

体育館ではスタート前のセレモニーが始まったけど、僕はスタートを前に陣取りたかったので、外へ出てみたら数人選手が準備をしていた。そこには去年優勝した、半裸の見たことある選手とかもおり、やっぱ強い人はもう気持ちはスタートやなと、俺も一緒やでとスタートまで万全の準備をしつつ、会場もチラっと見ながら時間を待った。

スタートラインに沢山人が集まり、前に大瀬さんとフィールズオンアースの久保さんがいた。大瀬さんに聞くと、CP4まではアップのつもりで行った方が良いよ!とのこと。
45kもあるのに、アップのつもりでいけるんかなあと思いながら、そうしようと思った。

いよいよスタート。