2019年3月31日日曜日

OSJ新城ダブル64K 2019②

2周目スタートして、林道ですぐに西方選手に追いついた。
1周目のデポポイントで何位やったのか、そして出発時は何位やったのか全然急いでいてわからなかったので前に何人いるのか聞いてみたら6人じゃないですかね?とのことやった。

西方選手を抜いてトレイルの取りつきへ。1周目と同じくらいのペースで登る。
後ろは来る気配が無かったけど追いつかれたくないのでたまに確認しながら先を急いだ。
登りは基本歩いて平坦に近い緩めの登りは走る。
その後で谷川君に追いついた。とても身体が重そうやった。風邪が完全に治っておらず、かなりキツイとスタート前に話していたので、絶対に風邪の影響やと思う。いつもの谷川君ならこんなところでは追いつけないはずやけど、、、と思いながら、これから前絶対落ちてくるって励ましあって、僕は先を急ぐ。
2つ目の山に行く前のガレたところもテンポよく走る。林道に出たらほとんど1周目と体の感じが変わらないのでこれはいけそうな感じがしてきた。
しゃくなげ白生地に向かっていく登りで河内君に追いついた。河内君もキツそう。たぶん福井さんと1周目走っていたからオーバーペースやったんじゃないかと思った。前半からあんなにガンガンいくレース運びは怖くて自分には出来ない(スピードが自分には無いのもあるけど)。前に誰がいるのか教えてもらって、福井さん、長田さん、松崎さん、山本さんとのこと。山本さんは知らないけど、他の3人はわかる。福井さんには追いつけなくても、それ以外の人たちには追いつきたい。松崎さんには、2年前このコースで僕が勝ってるし追いつけないことはないはずやと思った。
登りでもグイグイ行けるのでむしろ1周目よりちょっと速いんじゃないかってペースで登りはいける。
しゃくなげ白生地へ登り切って、東尾根展望台までの岩場のアップダウンでおそらく山本さんであろう人に追いついた。山本さんもちょっときつそう。抜いて先を急ぐ。
ここから誘導員さんに会うたびに前までどれくらい離れているか聞いて進んだ。
10分くらい離れているみたい。2人パックでいるとのこと。結構離れているけど追いつけないことはないやろと思う。
ここまでぐいぐい行けたけど段々身体が重くなってペースを維持するのでいっぱいいっぱいになってきた。弱気になりそうになるけど、今日思い切り出し切るために練習してきたんやからと思い直して踏ん張る。
東側の山を終えて林道に出て亀石に向かう。
亀石の滝エイド、2周目スタートから1:45。想定より5分速い。一周目から10分も遅れていない。これはかなりええ感じやと思った。亀石を登るとよしき君とチカさんが応援してくれていた。
よしき君が撮ってくれた 亀石の滝からすぐの登りで
元気が出る。
前まで何分ですか?トップまで何分ですか?って聞いた。
前は10分くらいって聞いたような、トップはなんてゆうてもらったのか覚えていないけど、トップ確認すんの?って感じやったのは覚えてます(笑)
正直ここのポイントでは福井さんまで追いつけるん違うかなって思っていました。それくらいガンガン進めてる感じがした。
少し下って沢沿いの緩めの傾斜が続くところやけど、身体は重い。平坦に近い登り傾斜もほんまに緩くしか走れない。登りの歩きもテンポは落としているつもりはないけど力が無くなってきた。
再度尾根に出るとかなりきつい。
だいぶきてるなあと思ったら32kを走っている西尾さんに会った。健文がんばれって言ってもらい、情けない顔してたらあかんわって、もっかい頑張ろうって思えた。西尾さんにも頑張ってくださいと伝えて、宇連山への取りつきへむかう迂回へ入った。

西尾さんも撮ってくれました
そこからは疲れてはいるもののペースを落とさず進む。後ろは来てる気配はない。
宇連山の登り、誘導員さんに聞いたら前は10分は変わらない。2人パックでいるとのこと。全然落ちてこない。5分ですよってくらいの返事を期待していつも聞くけど全然縮まらなくてまじかってなる。
やっぱきつい。でも、このガシガシ登るコースは最高やなと思う。
しかしきつい。念のため後ろ振り返る。来ていない。やっぱ気になるのは仕方ないのか集中が出来てないのか。
宇連山を登り切って、棚山へ向かう走れるトレイルへ。ここらへんまで来たらだいぶ身体が重い。前の2人にも追いつけへんのかもって思えてきた。
棚山エイドに到着、そしたら100mile5周目の阪田さんがいた!
2日目終盤にして会えたので、応援に1日目行けなかったことと、順位が悪くてすいませんって伝えたら、そんなこと気にして走らんでええわって笑われた。
阪田さん、とはここでバイバイかなって思ったら阪田さんも走り始めた。マジか!?5周目やんなあ、なんで???って思った。すごい動きが軽い!こっから上げていくで!って言われて、阪田さんは登りもスイスイストックを突きながらピョンピョン走っていく。
ほんまにすごいなあと思ったと同時に、俺2周でこの疲れ様あかんやん、俺も走らないとってゆうかついていかなおかしいやん!って思った。
それで今までやったら歩いていた登りも走っていくと、あら?まだ走れる。これは気持ちの問題やったのかわからないけど、まだまだイケる感じなのがわかった。
そこから阪田さんとしばらく二人で、レース中やけど2人で練習しているみたいでリラックスして喋りながら走る。すごい気持ちが楽になった。
阪田さんから、俺がいけるのはここまでやわ、いけよ!って言われてそこから一人になった。たぶん、無理をして引っ張ってくれてたんやなって後から思った。普通150kくらい累積13,000mくらい走ってからこんなことは出来ない。すごいなあと思う。
そこからは、ラストゴールまで思い切り出し切ろうと、登りも走れるところはJOGくらいのペースだが走った。2年前より全然余裕がある。たぶんこの走りなら後ろから抜かれることは無いし、前に追いつけるかもしれないって思った。
でも行けども行けども前は見えない。
宇連山分岐点を過ぎて、後は下りと岩場のアップダウン。ここまで来たら後は楽しんで走り切ろうって思う。足も攣らないしまだいける。
南尾根展望台に行く少し前で、望月さんが応援してくれていた。タケ!いい走りしているよ、前の選手より動いてるよ!こっからが大事だから!って声をかけてくれた。
まじか、タケって名前覚えてくれてるやん!マジで嬉しいですって心の中で思いながら、ありがとうございます頑張ります!と返事してラスト頑張る。
南尾根を登り切り、後はゴールへの降り。
もう、前は追いつけないやろなと、4位やなっておもった。望月さんと阪田さんが出ていたら6位やなとか考えたりしたけど、自分のやってきた練習の成果は全部出せたんちがうかなって、やったったで!って感じではないけどじんわりとええレースに出来たなって思いながら降る。滝川さんのアナウンスする声が聞こえてきて、ゴールが見えた。
ゴールへ向かう、ここの短いロードは最高の気分。ゴールゲートが見えて、ああ最高やなって思ってゴールした。




よしき君が沢山写真を撮ってくれた。
ほんまに我ながら嬉しそうな顔をしているなあと思う。よしき君ありがとう。

ゴール後、一緒に練習してきた磯貝さんのゴールを迎え、そして100mileを完走した阪田さんのゴールを迎えた。その後も仲間のゴールを迎えた。みんな、この瞬間を目指して頑張ってるから、ゴールシーンはほんまにええなあって感動する。


表彰台にまた立てて良かった。来年も頑張ります!

2019年3月30日土曜日

OSJ新城ダブル64K 2019①

OSJ新城ダブル64Kを走ってきました。
結果は9:25:57で4位でした。
去年の11月くらいから気持ちを入れなおして、練習方法も見直して新城に向けてやってきたけど、その成果を出すことは出来たレースでした。

2018年は足首の怪我で走ることが出来ず、とても残念でした。来年は優勝してやるってその時は思いました。2019までの1年、今考えると過ぎるのは早かったです。優勝者になれるような取り組みは正直出来なかったなと思います。自分の意志の弱さから出る行動(特に食欲に負ける)が多い一年やったです。

2017年は9:41:46で5位で人生でもこんなに最高な瞬間はないんじゃないんかってくらい嬉しかったレースで、良い意味でも悪い意味でもマウンテンランナーとして自分に自信がついた大会でした。(実力以上の自信がついて、この後の奥三河では現実をみました。)阪田さん、望月さん、福井さん、賢生さん、僕。オールスターの俺も一員やんとか思っていました。
正直心の中ではこの2017の新城の時の自分が一番速かったんちがうかなって思っていたので、タイムを15分くらい更新出来たのは自信になりました。

今年の目標をどうしようかと考えて、阪田さんからは優勝やぞ!と言われていたけど、新城の3週前に福井さんと一緒に百々ダブルをやらせてもらったときに正直福井さんには勝てないと現実がわかりました。どう考えても実力が違い過ぎるのが分かったので、優勝、福井さん含め他の誰かに勝負するってゆうのは頭から抜こうと思いました。(多少は抜けませんが。。。)

なので、2017の自分に勝つこと、具体的にはタイム9:41:46の95%の9:15を目標に計画しました。あとはどんな状況になってもレースから気持ちを切らさないこと、新城を走れることに感謝することを忘れないようにって思いました。


具体的には、2017の時の自分のタイムをmovescountで確認して、亀石の滝エイド、棚山のエイドで区切って3区間のタイムを×0.95しました。最後の区間は帳尻合わせで1周目と同じタイム設定に(;^_^A

この目標を元に水分を計画して、補給食は基本1時間にトレイルバターかエネモチを1個取ることにしました。トレイルバターは約200kcal、エネモチは約150kcalで重さはだいたいジェル1個分。ジェル2個持つのと、これらを1個持つのが同じくらいのエネルギーがあるので、かなり装備を軽く出来る。最近練習でもジェルを摂っていないので、約10時間近く動く新城ダブルではリアルフード系でええんちゃうかなと思った。
靴は新しいlonepeak4.0、ザックも新しいsalomon sense ultra 5l(サイズをsにした)。
自分で出来る限りの装備の選択をしたつもり。

前日、車中泊の準備を済ませて、会場に15時過ぎくらいに到着。
駐車場でしょうやんに会った。11kに出て4位やったとのこと!流石やなあと嬉しくなった。受付を済ませ、しょうやん、タカさん、戸口くんがテントを張ってるサイトへお邪魔してちかさんも来てちょっと喋った。阪田さんと望月さんが新城100mileをやっている最中でそんな話もした。新城5周は想像するだけでめちゃくちゃキツイ。土曜の6時からスタートしており、今も二人は走っているんだなと想像した。本当は応援したいところやけど、自分も翌日のダブルのことで頭がいっぱいで、新城の会場にいるとそわそわするので早く会場を出発したかった。明日のスタートまで、色んなことを考えたくない気持ちやった。

会場を出て、鳳来ゆ~ゆ~ありいなへ風呂に入りにいった。
明日は7時スタートなので4時には起きるので20時に寝ようとおもったら17時には夕飯を食べたい。なので到着してすぐに食堂で夕飯を食べた。豚肉の味噌炒め定食、美味い。最高やなあと満喫した。風呂でゆっくり。ここは奥三河パワートレイルでゴールした後にいつも来た温泉。通算4回目かな。奥三河のことも思い出しながらゆっくりした。

コンビニで明日の買い出しを済ませ、車中泊予定のもっくる新城へ行ったけど、近くに幹線道路があってうるさそうやったので、奥三河のゴール地点近くの足湯の駐車場で車中泊することにした。

明日の装備を確認して、就寝。2時間に1回くらい目が覚めた。

朝、前日にもっくるに寄って買っておいた鯖寿司を食べた。
ブンさんがいつもゲン担ぎで食べているんで、今回、買ってみようと思った。
ブンさんは怪我を治すために手術をして、現在リハビリ中なので新城は出れない。
一緒に出たかったけど、痛み無くまた走れるようになるための手術なので大切なことやと思う。

会場へ到着、荷物がたくさん。なにげにスタートまで1時間くらいになっていた。
管理棟の2階で、準備。足首のテーピング、ガーニーグー、ゼッケンの装着。トイレ。
時間があっとゆう間に過ぎたけどなんとか間に合った。

デポの荷物を持ってスタート地点へ。
デポの荷物も極力シンプルに。
水を入れたフラスク、補給食6時間分。後は余ったペットボトルの水と緊急用のジェルとタイムチャート。

会場にはすでにたくさんの選手。あと15分くらいでスタート。
久しぶりに会う友達、一緒に練習してもらった友達とレース前に談笑。
スタートまであと少し、スタート地点から前を見たら、やっと来たなあとじんわり嬉しかった。特に気負いも不安も無く、嬉しい気持ちだけやった。

スタート、福井さんが先頭、河内君が2番手で離れて行った。自分は、設定した目標タイムを目安にレースを進めること、1周目は平坦も登りも下りも8分目くらいの力を心がけることを意識して進んだ。林道からトレイルの登りになって、走らず歩く。抜かれても気にしない。まずは亀石の滝まで進んでどれくらいのタイムになるかで、その後のレースの進め方を決めようと思った。想定より速すぎたら抑えるし、遅すぎたら上げる。

コースは、一度試走に行ったので、安心して走ることが出来た。そして試走よりも楽な感覚で、なおかつ進むのが速く感じる。レースでアドレナリンが出ているからだろうと思う。東側の山は個人的にこのコースで難しい部分やと思う。特に下りが危ないところもあって要注意。捻挫なんてもっての他なので、とにかく安全に走る。

丹羽さんと最初の山で話しながら進んだ。いつもstravaでモチベーションをもらっている友達の一人で、今回久しぶりに会えてうれしかった。altraがお互い好きで、lonepeak4.0の話や、練習方法の話などで盛り上がる。どこかレース以外で一緒にゆっくり走ってみたいと思います。
その後、賢生さんや、磯貝さん、森本っちゃんなど、気心が知れた友達と前後して進んだ。
亀石の滝エイドに到着、1:35:30くらい。想定より5分くらい速い。
ペースは順調、むしろ身体が疲れないように気を付けようと思い、亀石からの登りに突中。
ここからずっと賢生さんと前後した。
宇連山の登りなど、やっぱ激しいですね、とかを話したように思う。
とにかく、自分は1周目を楽に終えることばかり意識が向いていた。
新城の山とがっつり向き合うのは2周目。

棚山の折り返しエイド到着、1:38くらい。
想定より8分遅い。力を抜きすぎたかな、でもやっぱ新城は簡単と違うなと思った。
とにかく、遅れた分を取り戻すのではなく、次の区間を想定のペースで走ることを意識した。1セクションで完結、次に引きずらずに切り替えることを意識した。

ここからは淡々と進んで、1周目を終えるデポ地点まではあんまり印象がない。
あるとしたら、上田瑠偉選手に抜かれた時のこと!
鉄の階段を降りると、ガンガンガン!と音がするんやけど、後ろから誰かが来たのが分かった。どんどん近づいてきた。
伊藤さんかな?ついに来たか、やっぱり。と思って振り返ると、redbullのバフにサングラス、上田瑠偉選手だ。マジか!
上田選手は32kを走っているので1時間後にスタートしている。ということは3時間半くらいのペース、、、新城で3時間半はめちゃくちゃ速い。やっぱすごいな!!!!!と思った。登りも走っていたが、テクニカルな岩の降りのセクションで気づいたら見えなくなっていた。。。とにかくめちゃくちゃ速い!それが印象でした(笑)

すげーーーなあ。流石日本のトップを走る人やわ。と思った。

そして1周目を終える。下っていると磯貝さんがデポについたのがコールされていた。僕より3分くらい速いのかな。2周目に向けて、よっしゃこれからやと気持ちを入れなおしながらデポポイントへ。
1:18:30、予定より4分くらい遅い。仕方ない。
ここではなるべく時間をかけず、流れを止めずに2周目に入ることを意識した。

水を入れたフラスクを入れ、補給食を摂り、ペットボトルの水をがぶ飲みしてすぐにスタートした。たぶん2分ちょいしかかかっていなかったと思う。
2周目スタート。
走りながらフラスクと補給食をザックに入れる。
スタートは4:32くらい。想定より2分の遅れ。デポで5分みていたので、ここで少し余裕が出た。

2周目の塩熱サプリを忘れたのに気付いた。やばいかなあ、でもまあマグマ2本あるし、水多めに飲んだらええやろと切り替えた。
身体もちょっと重いが、まだまだ行ける。

つづく