2019年9月21日土曜日

信越五岳100マイル2019③

黒姫をスタートしてから、まず少しゲレンデを上がる。
ブンさんと一緒なので、しゃべりながらで慌てずリラックスして進む。まだまだこれから。
しばらくして林道に入る。ここらへんから2015年に信越に出た時には全部歩くことしか出来なかった。今はまだまだ走れる。有難いことやなと思いながら進む。
林道、少しの傾斜やけど走れるのでゆっくり一定のペースで走る。
ブンさんから、このペースで行ければかなり前とは詰められると。自分も10番まで詰めることしか考えていないし、ずっと走ろうと思った。
ずっと走るけど、ちょっときつなって少しだけ歩いて、また走る、を繰り返す。
前と詰めることだけを話しながら登りの林道を登り切った。
暑くなってきたけど、暑い中自転車でロングライドをやったりしてきたし、全然心配していない。
こんな感じのペースで最後まで行けそうな気がしていた。

少し疲れてはきたけど、リズムよく進んで笹ヶ峰グリーンハウスに到着。
目標タイムは15:32のところ、15:40、だった。ブログを書きながら今確認している。
ブンさんと合流してからエイドまでの距離や今のタイム、色んなことをブンさんに聞いた。疲れて自分で考えるのを止めてしまっていた。今考えると反省。

ここらへんから段々疲れてきてコースの構成とかはっきりと覚えていない。





10個目のエイドの大林林道は目標タイム17:41、到達タイム18:02
11個目のエイドの戸隠スキー場は目標タイム19:18、到達タイム19:51
12個目のエイドの飯縄山登山口は目標タイム21:01、到達タイム21:59
ゴールは目標タイム21:58、到達タイム22:39

笹ヶ峰 8分
大林林道 21分
戸隠 33分
飯縄山 58分
ゴール 42分

どんどん目標タイムから離れて行っている。笹ヶ峰をピークに落ちて行っている。
戸隠から瑪瑙山を越えて最後の林道に向かうところは、もう本当にボロボロやった。
走りながら、ブンさんがトレイルサーチで前の選手とのタイム差を確認してくれていて、前との差がなかなか縮まらず、自分も体力も無くなっていく中で、段々と10番以内は無理かもしれないと思ってきていた。
ブンさんは、きついかもしれないけど、皆きついよ。ここまで走ってきて10番以内を狙える今の状況はめちゃくちゃ最高やん。きついかもしれないけどこんな状況を味わえていることを楽しもう!何度も何度も声掛けしてくれた。



自分はだんだん、はい!としか答えることが出来なくなり、少しの登りも走れなくなってきて、歩くことしか出来なくなってきた。
きつい、きつい、きつい。身体が重い、走れない。
あと30kとかある中で、もう体力は全然残っていないって感じやった。
たぶんブンさんがいなかったら止まってしまっていたかもしれない。
どんどんどんどん思考が停止していって、とにかくきつい、そんなことしか頭には浮かばなくなってきた。

反省点としては、補給食をもう少し持って行ったほうが良かった、食欲が無くなってきたらジェルを無理やり流し込むのが良いのでジェルも後半は用意する、とても冷たい山の水で顔を洗って、水を飲んだら一時期だけ復活したので、よく冷えた水をみつけたら出来るだけ活用する、後はやはり黒姫までもっと抑えておく必要があったのかもしれない。

10番以内に入りたいという思いで、前と詰めようとしたけど、それをやれるだけの体力が無かった。

再度の林道では、後ろから一人の選手に抜かれた。
あと数キロ、もう終わるんだなと、やっと終わるんだなと。
ブンさんにペーサーしてもらって、自分のボロボロのところしか見せれなくて、弱音ばっかり吐いてしまって、最後の最後で一人抜かれて、追いかける気力も無くて、俺は何をやってるんだろうか、ほんまにこんな形で終わってしまうんかと思った。
考えながらせめてゴールまでは走れるだけ走ろうと走った。

ブンさんからは、本当によく頑張ったと思う、ナイスランやったよ。と声をかけてもらった。
せっかく自分のために走ってくれたのに、情けない走りの自分が本当に情けなくて申し訳ない気持ちと、自分のために走ってくれたことへの感謝の気持ちが混ざって涙が出てきた。
やったぞって、2人で喜びながらゴールしたかった。

1週間経ったけど、やっぱり何度も振り返ったり思い出したりしている。

本当に一緒に走ってくれてありがとうございました、感謝でいっぱいです。
喜びに満ちた思い出が理想やったけど、たぶんずっと忘れない思い出になりました。
次の信越では僕がペーサーをして、思い切りええ走りしましょう!





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