2019年9月21日土曜日

信越五岳100マイル2019②

2つ目のエイドを後にして、36k地点の赤池のエイドを目指し走る。
整備された走れるトレイル。これは信越トレイルというのか、とても穏やかな整備されたトレイル。
4年前、ここらへんでお腹が痛くなりトレイル脇へ駆け込んだなと思い出した。。
4年前はすでにここらへんから脚がだるくなってきて、実は信越の嫌なイメージが残っているのはこういう走れるトレイル。
今回は走る練習を中心にやってきたからか力を抜いて走るリズムではまだまだ大丈夫そうな感じがする。と、いいつつもやっぱり脚はじわじわと熱く疲労が溜まってきているのが分かる。途中、三重の大脇さんとも会い、少し話しながら、先は長いけど結構やっぱりきついですよねって言いながら走る。出来るだけ力を入れないように気を付けて走る。
夜なのでしっかりはわからないけど、この池の周りのトレイルは石川さんのDVDで石川さんが走っていたところと似ている。石川さんが走っている姿を想像したりした。
そうこうしているうちに第3エイドの赤池に到着。4:40くらい。5分くらい予定より遅れた。ちょっとゆっくり過ぎたかもしれないなと思いながら、エイドで水を入れて、バナナ、オレンジを食べて、少しストレッチをしてリスタート。かなり脚が固くなってきている。お尻の筋肉もかなり固い。まだ36kやけど、いつもの練習からしたら疲労が出始める距離であり、おかしくはないなと思う。
ここからさらに走れる整備されたトレイル、林道、それが繰り返される感じ。正直もう記憶が定かではなくなって忘れてしまった。とにかく無理せずアパへ。。と思っていた。
でも時計を見るとどう考えても予定タイムどおり着かなそう。
想定タイムの7時間になったので、ブンさんに心配させたらあかんかなと思い、電話した。
声が眠そうで、ホテルで寝てくれていたみたい。起こしてしまった。会えるかなと思っていたけど、夕方から移動して妙高まで来てくれているし、しんどかったら寝てくださいって言っていたので、また黒姫で!と話して電話を切った。

アパには20分くらい遅れそう。
早くもレース展開が崩れてきた。でも自分の実力なんやから受け入れるしかない。
目標タイムに戻すために一気に上げたりはしない。上げたらたぶん潰れてしまう。

アパに到着。
スキー場なのかな?とても広い。
目標6:55やったけど着いたのは7:22。かなり遅れた。身体に負荷の無い範囲で走ってきたので仕方ないかなと思う。
アパにはしょうやんと清さん、吉岡さんがいて声をかけてくれた。水を入れて、こんどはしっかりバナナとオレンジ食べて、サポートゾーンで椅子に座らせてもらう。
やっぱ喋ると元気でる。しょうやんに抑えすぎですよ!!って言われた。しょうやんはここまで去年登りもほとんど走りましたよってゆうていた。マジか、まあでもしょうやんならあり得るし出来るだろうと思った。
ここから黒姫まで登り基調やからみんな歩くし山本さんなら抜けますよ!と。
みんなと話ししていたら元気が湧いてくる。
後ろから中辻選手が来た。altraのサポートランナーで僕が山始める前から有名な選手やったので知っている。
ゆっくりもしれいられないし、次がんばるわ!とみんなに伝えて出発。

走っていると確かに前の選手は微妙な登りでも歩いている。
だんだん疲れ始める時間、強い選手と弱い選手がハッキリしてくる時間やなと思った。
長いレースでは最初はみな元気やけど、普段の練習でも走らないような時間を経過してくると誤魔化しがきかなくなってくると思う。
微妙な登りを遅くても走るようにした。しんどくは無いし、この感じでコツコツ行こう。
そうこうしてたらライトがパッパッパッと2回、3回と点滅し始めた。7時間すぎでnaoは電池が無くなった。低と中しかほとんど使っておらず、12時間いけるハズなのに、あるあるやな~と思いながら、真っ暗の中電池交換。まあでもあと5時間くらいで朝なので問題ない。

走れるトレイル、ちょっとロード、林道など、今書いている時点で記憶があいまいになってきているけど、淡々と進む。
皆抜いたら着いてこないけど、海外の選手は抜いても着いてくる。
ウェアアーユーフロムって話しかけてみた。イギリス人やけど香港に住んでいるとのこと。後で調べたらMatthew Kennedyさんていう人やった。去年9dragon出ました!ってゆうたら50mile×50kか50mileか50kかどれに出たって聞いてくれたので、さすが良くしってるなと。僕は50mileだけでしたって答えた。9dragonは難しいレースらしい。ultra trail tai mo shanに出ようか迷ってるとか、香港のデモは大丈夫ですかとか話した。彼は日本のレースは2回目と言っていた。日本語がとても上手やけど、僕の英語は下手やなあ。彼は背が大きいので歩いても速い。僕は基本微妙な登りでも走る、彼は走りと歩き交ぜていた。tai mo shanはええレースらしい。出ようかなあと迷う。

(後から調べたらこの選手は8/22にグランドピレネーの230k完走していたり、2018にトルデジアン完走していたり、他にもレユニオンやutmfなどすごい走歴でした。確かに走りが安定していて、強い人なんだろうなと思いました。)

そうこうしている内に5個目のエイド国立妙高へ。
目標9:05のところ9:26。前の区間の遅れ以外は、予定通りの速さ。ええ感じやなと思う。またストレッチする。
補給済んだらすぐスタート。
池の平までの記憶もほとんど無いけど、途中で朝になったこと、Matthewさんと前後したこと、とてもリズムの良い走りの選手に抜かれたこと(矢崎さん)、ゲレンデの登りがめちゃくちゃ急やったことを覚えています。抑えていたけどだんだんと疲れてきていた。そりゃ80k越えたら疲れるよなあ、、、と納得しながら進む。

朝になり、しばらくして池の平についた。
目標11:26のところ、11:53。アパでの借金を除けば計画どおりに進んでいる。だいたい30分遅れくらいで黒姫には着きそうやなと思った。
池の平では、吉岡さんと野田君にあった。吉岡さんは頑張れ!ってすごく伝わる表情で、すごい元気をくれた。なんかじんわりパワーが湧いてくる。
野田君から17位くらい、いい感じじゃないですか!って教えてくれた。17位まで上がってるのはびっくりやった。20~30位くらいかと思っていた。野田君に久しぶりに会ったので、話せて嬉しかった。野田君と出会ったのも信越。2015の宿舎の同部屋で一緒やった。奥さんのサポートで来ている。
頑張ります!とリスタート。
ここから記憶に残ってるのは関川を通り、あ~ついに110kと合流やな、5年前の苦い記憶と再会やなと。関川の施設エイドの凍らしてくれてあるグレープフルーツはめちゃくちゃ美味しかった。
ここから後ろから勢いのある選手に抜かれた。これは明らかについていけない。
また一人抜かれた。リズム良い走りの選手(矢崎選手)どこで僕は抜き返していたのか、??となった。たぶんエイドかな。なんかみたことあるなあと思っていたら、最新号のmarksにマフェトントレーニングで載っていた人だ。この人は2015の信越でも上位やった。東京のイケてる系のランナーだ。(僕の勝手な印象)知ってるぞと思い、話しかけてみた。話しかけるまで山崎やったって思って、山崎さんですか?と。矢崎ですって言われた。間違えていた。。すいませんと話して、記事で見ましたよと伝えた。
24時間くらい切れますかねって言っていたけど、この走りなら全然行けますよって伝えた。僕は22時間目標ですが、少し厳しいかもしれませんと。矢崎さんは21:17で8位でごーるしていた。すごい。僕が信越で前後したランナーで一番身体に切れがあるなと感じたランナーやった。

しばらく進むと前に見おぼえのある後ろ姿が。instinctのザックに赤いキャップ、青のトップス。。。パイセンしかいない。
パイセンがしんどそうに歩いていた。たぶんトップ争いしていて落ちてきたんだろうなと思った。だいぶときつそうやった。でもまだ長いし身体も復活するで頑張ろうって話していて、一緒に黒姫まで行こうと二人で走った。
やっぱり友達と走ると会話も弾むし、楽しいし、スイスイ前に進む。パイセンとスタートからここまでの話をしながら進む。黒姫ってまだかなあとか、最後登りがあったはずですよって話していたら、登りにならずに黒姫に到着。

ついに黒姫についた!
ブンさんも待ってくれていた!
おわ~ついに来たなあと、無事来れてホンマ良かったと思った。
ここまでもしなんかアクシデントで来れなかったり、ボロボロになってめっちゃ遅くなったらどうしようか、わざわざ来てくれているのになあって思っていたので、荷が下りた感じ。
ブンさんと合流出来て、これから二人で走れるんや~とめちゃくちゃ嬉しくなった。
しょうやんや吉岡さん、清さんともしゃべり、なんかよっしゃこれから行くで~~!!!みたいにめちゃくちゃ楽しくなってくる。サポートしてくれているときのしょうやんはいつものように天邪鬼ではなく(笑)めちゃくちゃ上げてくれて心強い。行ける行ける!ってなる。
靴下脱いでガーニーグー塗って靴下履いて、ブンさんとそろいのutmb2017のウエアに着替え、キャップ、サングラス、ライトを軽いのに交換、などやることを一通りやった。
先を急いだほうがええかなってみんなに聞いたら、しっかり交換とかやって全然ええよ!ってことやったので。ここまでの区間、かなり上げてきてるなあって言われてそんなつもりなかったのにそうなのかなと思う。
トップ10、行けるやろ!ってそんな気持ちしか湧いてこない。

後から確認すると、目標13:22のところ、13:36やった。計画より15分も遅れていなくて、たしかにだいぶと縮まっていた。
前の選手も3~4人はしんどそうやったとのこと。

めちゃくちゃ行けそうな気がして、テンションも上がり、ブンさんとリスタート。

つづく

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