目標タイムは11時間30分に設定しました。
昨年の50/50の1日目の50マイルのタイムが大瀬さん11:13、小林慶太さんが11:38だったので、僕は50マイル一本やし、実力よりちょっと無理があるかもしれないけど期待もこめて。
細かな設定タイムは下記のとおり。
90k+5000m×0.9×10で平地なら約135kくらいを走るイメージなのかなと、
(たしかブンさんがこんな計算をしていた)。このタイムやと、だいたいキロ5で走りつづける感じ。
135kをキロ5で走れる気のかなあと正直あんまり現実味がなかった。
このタイムチャートをもとに補給食を計画。
今回はエイドで必ず食べることを基本としました。
これまで、レースではほぼジェルしか食べず、エイドは基本水のみでした。
プラスαで、たまにバナナくらいでしたが、最近練習で、ブラックサンダーと、普通の羊羹を食べていて、ジェルは全然食べていないけど、それでも全然走れるから、多分エイドの食べ物はよほどドカ食いしない限り、距離も長くてペースも遅いから大丈夫だろうと。
ジェルは10個、トレイルバターを3個、塩熱サプリを11個持っていきました。
今回からベスパハイパーもやめました。
エイド間の1時間でジェル1個食べていく計画で少し余分に持つ感じで。
あとは香港のレースでコースマーキングが結構怪しいとの情報を2018の小林慶太さんのブログで読んだ覚えがあったので、ambit3のルートナビゲーションにGPXデータを入れてレース中に使用しました。あとはグーグルマップで走る市街地をのぞいてみたり。
スタート、ライトを点灯させて走る。少しロードを走り、公園内のような固い土のトレイルをしばらく走る。
15位~20位くらい。あんまりペースも早くなくて、自分の調子も悪くなく、良い感じでした。走ると砂ぼこりが舞って、風は生暖かくて、なにか日本の7月最初くらいの夜のような感じでした。少し前に昨年50/50優勝のJohn Ellis(半裸の選手)がいて優勝者の後ろやけど調子悪いのかなあとか思いながら、僕はペース速すぎるのかとも思ったけど、すぐに見えなくなった。
90kやし、11時間半も走るのやし、まだまだ先は長いなと思い、心拍数を見ながら143くらいで走っていた。前の選手は離れるばかりで、たまに後ろの選手に抜かれる、また追いつく、といった感じで、じわじわ気持ち登り基調の走りやすいトレイルでした。
びっくりしたのが、狭い溝のようなトレイルに途中オフロードバイクがトレイルに置いてある、よく見たら人(ライダーが横にいる)。どうやら夜中に走ってるっぽい。僕らが通過したらまたスタートしだしたけど、この後ろに300人くらい選手が通過するんやけど、大丈夫やったんやろか。。。
そこからtai mo shanの山に近づくにつれて曇ってきて、風が滅茶苦茶きつくなり、かなりサブく、レインを上だけ着てフードもかぶって走った。風邪雨?霧?で視界が全然見えなくてロードやけど時計のGPSでコースと間違ってないか確認しながら走った。
CP1には2:18くらいで予定より2分早くて、ちょっと遅いかなあ、なんて思ってたけど計画どおりのペースやなあとちょっと安心。エイドでは水は余っていたので補給せず、バナナとfigbarとゆうお菓子みたいなのを食べて出発。さらにロードを登り、やっと下りにさしかかって、ここからもしばらくロード。高度が下がると霧も少なくなり視界も良くなってきた。相変わらず前の選手は拾えない。でもまだ先は長いので、もう無理はしやんととりあえず視界もすっきりするまで前の選手についていくことにした。足元悪いところも、前の選手を確認しながらいけて良い。
CP2について、そこから町にはいった。CP2には3:35くらい。予定より15分くらい遅れてる。コースはグーグルマップで見ていたとおりやったので、はいはい知ってるよ~って感じやった。そこからまたトレイルに入り、ちょっと足元に根っこが多いトラバースを繰り返すようなトレイルを走る。里山トレイルとゆう感じ。後ろから女性選手に一度抜かれた。香港の選手っぽい。かなり自分のペースが落ちてるのかなあと思う。また抜き返してしばらく進む。そうこうしているうちにCP3へ。4:38、約20分くらい遅れてる。
ここから岩っぽいトレイル、石の階段のトレイルの稜線を登っていく。夜景が綺麗やった。正直ペースは上がらないけど、やっぱり海外に来て、素晴らしい景色を見ると、自分が今いてる状況がほんまに非日常で、来てよかったなあって感じる。
後ろから選手が詰まってきたので振り返ると女性選手。HOKAのマグダレナ・ブーレ選手。
実は僕が好きな選手で、2015のウエスタンステイツを優勝している、元マラソンのUSAオリンピアンなのですが、それに加えてとてもキュートなスタイル。
麦わら帽子で走ってるのがほんまに可愛らしくて、洒落てるなあと。
今回は麦わらではなくバフを巻いてましたが、ウエアのセンスがやっぱり良かったです。
思わず、下手くそな英語で。are you Magdalena Boulet?I like your straw hat running style!と声をかけてしまいました。そしたらnice to meet you.what is your name?where are you from?と聞いてきてくれました。その後覚えているのは、「あなたの登りのステップはリズムが良いね」とゆうてくれてた、ような気がする。
いきなりファンですって声かけたのに、ええ人やなあ~と、抜かれて後ろを登っていましたが、キュートな女性やなあ。。。となんかレース感がその時は薄れてしまいました。
少し降りに入ると先を譲ってくれて、そこから最後まで一緒に走ることはありませんでしたが、少しでも一緒に走れて嬉しかったです。
しばらく稜線を進み、だんだん街に降りてくる感じになってくると、朝が近づいてくるからか、少しずつ登山者とすれ違うようになりました。
朝、早いな~!と思いながら、事前に調べておいた「ネイホウ!(こんにちは)」と声をかけて降りていくと、皆「ザオサン!」と返してくれました。おはよう!ですね。
僕もザオサン!というようにしました。
CP4、45k地点に到着。レースは折り返し。やっと来たな~と。結構身体は疲れているけど、メンタルはまだまだ余裕があるし、レースはここから始まるな!そろそろ朝が来るな!と少しずつ元気が出てきた。
タイムは6:10。ここまでくると想定より30分遅れていることは計算しなくて、次の山2:20頑張れば次のエイドやな!って思うようになっていた。
また、ここではドロップバックを貰えるが、僕は預けていないので、補給をしっかり目にして、周りの選手より早く出発。結構前にいた選手がいて、あんまり離れてなかったのやなと元気が出てきた。次の山へ向かって街のロードを進むと、しっかり補給したからか身体が結構動く。よし行くぞ~!となってきた。
続く
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