2019年9月18日水曜日

信越五岳100マイル2019①

信越五岳100マイルを走ってきました。
結果は22:39:35、14位でした。

信越五岳は、石川さんが主催されている一番大きなレースでもあり、僕がトレランを初めてから、一番最初に大きな目標にしたレースでした。
2015年に初めて110kに出場して、初めての100kを越えるトレイルレースでした。
50kくらいから腸脛靭帯が痛んで70kから走れなくなり、そこから40kを全て歩いて完走しました。今でも一番悔しく、辛く厳しかったレースです。

それから100マイルが新設され、だんだんまた走りたいと思うようになりました。
そしてそれは個人で走りたいというより、ブンさんにペーサーを頼んで走りたい、トレイルレースをブンさんと僕がガツガツ走っている間に一度一緒に走りたい、と思いました。
走っている間に実現したい、目標でした。

2016年の比叡山のレースで知り合ってから、ずっとライバルであり友人であり良き先輩であり、何度も同じレースに出て競ってきたし、初めての海外レースでutmbに行った時も一緒でしたし、練習やレースの組み立て、リカバリーの方法など、色んな面で本当に刺激を貰ってきました。たぶんブンさんに出会っていなかったらこんなに山を走ることに真剣に取り組んでいなかったのと違うかなと思っています。

なので、信越で、入賞を狙って、ブンさんにペーシングをしてもらい走るのが自分の目標でした。
ブンさんにペーサーをお願いしたいと連絡したのはどこでしたのかは覚えていないけど、頼んで二つ返事で了解してくれたときはとても嬉しかった。
妙高は京都からかなり遠いし、仕事も忙しいし、何より自分のレースではなく、人の為に走るわけやから。しかもお金もかかる。いろんなことを踏まえたうえでオーケーしてくれるわけで、これは簡単なことではないです。

コルシカから帰ってからは本格的に信越を意識するようになりました。
正直、僕は走るより登る方が自分に合っているし(たぶん)、走れるレースはあんまり好きではなくこれまでも選んできませんでした。
でも、信越は走らないと勝てない。走る練習をしないと勝てないので、登るより走ることを意識して2ヶ月練習をやりました。最初の1ヶ月は身体がうまく動きませんでしたが、8月の中頃からかなり動くようになってきました。
ブンさんとも京都で2回、アルプスで1回一緒に走りました。
伊賀と京都で離れてはいるけど、これまで何度も一緒に走ってきたし、具体的に詳しい打ち合わせをするわけではないけど、本番もいつもみたいに前をブンさんに走ってもらえたら大丈夫だなと。

日が近づくにつれて、だんだんと緊張してきて、自然にお酒も飲まなくなっていって、体調も良くなってきた。練習もめちゃくちゃやったとは言えないけど、しっかりやれたと思う。良い調整も出来て当日を迎えた。
受付、とても気持ちが良い天気。

受付を済ませ、仮眠に宿泊する黒姫のホテルへバスで一旦向かう。
用意を済ませ、ブンさんから電話をもらい少し話をして、それから2時間くらいベッドで横になった。
寝ているのか、寝ていないのかわからない感じで時間は過ぎた。
ついに走るのやなあと。もうすぐやなあと思う。
16時くらいに起きて、用意を済ませてバスへ乗る。
レース会場へバスで向かい、デポバックを預けているとブンさんが来てくれた。もう京都から!はやいなあと思いつつ、いよいよやなあと嬉しくなってきた。

レース会場では、しょうやんや清家君にも会い、みんなから声をかけてもらい、本当に良い状態で、天気も最高で、なんて良い日になったんやろうかと嬉しくなった。


みんなと健闘を誓って、スタートゲートへ。パイセンや大地君、谷北さんにも会えた。僕が参考にしているランナーの藤岡さんもいる。アメリカで活躍されていてとても理論的でブログやツイッターも面白くて、好きなランナー。
井原さんもいる。井原さんはたぶん100マイルを日本一走っている100マイル職人のような方で、いつもポッドキャストの番組やインスタを見たりしてランニングの知識を学んでいます。やはりなんか風格があってカッコよかった。身体はすごい筋肉質やった。
自分が参考にして憧れを持つ選手と同じ舞台て戦えることもとても嬉しい。

石川さんがスタート前にみんなの写真を撮ってくれていた。
石川さんのtwitterにもアップされていました。
石川弘樹さんのtwitterの写真です
緊張は全然無くて、自分は自分の設定したタイムどおりに走って、余力のある状態でブンさんと合流する黒姫へ到着すること、それだけを考えて走ろうと思っていました。
目標は22時間切り、トップ10。
しょうやんが去年22時間30分くらいなので、正直簡単なタイムではないのはわかっているけど、入賞するためには22時間切らないと難しい。やれるのかやれないのか、正直自信はあんまりなかったけど、しっかり調整出来た自分を信じてやってみようと思っていました。

いよいよスタート。2列目くらいに並んでいたけど、どんどん抜かれて後ろに下がっていく。これやとやっぱり50番くらいらへんに並んだほうが良かったかなと思うけど、やっぱり前らへんはテンションが上がるので前に並んだ。
登りでもどんどん抜かれていくけど、全く気にすることなくマイペースで進む。
100位くらい?かなり抜かれたけどまあでも100マイルやし気にせずに行こうと心拍135くらいで進む。体調はかなり良い感じ。また応援してくれているところを通過して、監督~!ってしょうやんの声が聞こえて、ブンさんにもハイタッチした。
これからやな~!って思う。
しばらくゲレンデを登って、トラバースして気持ち良いシングルトラックへ。
たくさん前に選手はいるけど、最初やからかみんな良いペースなのでそのまま気持ちよく進む。とにかく捻挫とかせずに、怪我せずに安パイの走りで淡々と進むことを意識する。
ゆっくり入っているから仕方ないのやけど、やっぱりこんなに後ろで良いんかなあという考えは当たり前に出てくる。その度に、あと何キロあるんか良く考えようと自分で自分を落ち着かせる。
一つ目の菅川のウォーターエイド17kは1:45くらいやった。想定より20分くらい速い。だいぶ遅い感じで入ってもやはりレースは自然に上がっている。17kって100マイルやとまだ10分の1やけど普通に練習やったらちょっと普通に疲れるよなあとか、10分の1が終わったのか、とか思った。水は途中で500mlで良いなと思った。
そこから斑尾山に登る。ガシガシ、ってほどでもないけど、ええ感じの山。やっぱり走る動作ばかりが続くと体が疲れてきやすいので、こうゆう歩きの動作が入ると回復する。
身体も序盤なので軽い。スイスイと行く。ここ通ったなあって覚えている感じがある。山頂を通過して下りへ、足元が少し悪かったり、太ももでブレーキをかけないといけない降りパートが続くので慎重に進む。しばらくしたら2つ目のエイドのバンフ。

ブンさん、しょうやん、清家君、吉岡さんも来てくれている。
水を入れて、預かってもらっていた補給食を受け取る。
ええペースやで!ってみんなが教えてくれる。
22kで2:36くらい。だいたい15分くらい予定より速い。
がんばります!ってゆうてすぐスタートした。

みんなと会ってやはり興奮してしまい、水を入れただけで、ゴミを捨てたり、バナナを食べるのを忘れた。仲間と会えるとめちゃくちゃ嬉しくて元気になる。バンフでみんなに会えるなって思って走っていた。次は4つ目のアパのエイド。
慎重に落ち着いていこうと再度確認して走った。

つづく

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